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2012年11月23日 (金)

アンドロイド演劇

つい先日、夜のニュース番組で、大阪大学の石黒浩教授の作ったロボット「アンドロイド・ジェミノイド」について、特集がありました。

10月の末に、「アンドロイド」が出演する演劇を、吉祥寺シアターへ、見に行きました。

チェーホフ原作の『三人姉妹』をもとにした、現代版で、演出脚本は、平田オリザ氏。

芝居の中では、アンドロイドが、登場人物の一人として、意志を持って、話したり、行動している設定になっていますが、実際は、すべてプログラミングされているそうです。

芝居の、ストーリーは、話さない方がいいですね。

この演劇は、客席も、芝居を好きな人が観に来ているだけでなく、半数は、理数系の研究者ふうな方が、いたように思います。

不思議な緊張感がありました。ヒト型の携帯電話を取り出す演出や、皮肉った台詞に、客席から、笑いと、どよめきが起こりました。

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石黒氏とオリザ氏の講演は、youtubeで、いろいろ見ることができます。

私が、とても面白いと感じるのは、石黒氏が、ロボットの研究を続けていくと、人間とは何か?という、哲学や、心理学や、芸術に対するような、問いかけを続けることになり、

理数系とは対極にあるかと思える演劇の、オリザ氏が、台詞や、動きの間を、1秒、それ以下の時間、数字で、分析しているところです。

私たちが、日常で、アンドロイドと出会うことは、まだないけれど、たとえば、パソコンが、箱の形ではなく、人の形をしていたら、それは、生活の中で、また違った道具になっていたのではないかと考えたりします。

「ジェミノイド」というのは、自分とそっくりのアンドロイドで、双子のジェミニが語源だそうです。その「ジェミノイド」に、自分の記憶を一秒の狂いもなくインプットして、一瞬たりともすべてを忘れることなく、自分が病気になっても、老いても、変わることなく存在し続ける…その「ジェミノイド」は、「完成品」なのだろうか?正しい存在は、どちらなのだろう?

そういう「モノ」と、「ヒト」は、どう向き合うのだろうか?

なにも「そういうモノ」・・・でなくてもいい。自分は、世界と、どう向き合っているのだろうか?

本当は、答えを知っているのに、知らないふりをしているだけなのだろうか?

「アナタ」は、本物?

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